上田浩史

【3分動画で学ぶ】インターンシップで優秀人材を採用する技術 1/2【上田浩史①】

INTAKU 編集部

INTAKU 編集部

 

空前の売り手市場であった2018年卒の採用活動。2019年・2020年卒はさらに厳しいとも言われている。

その突破口を開くひとつのカギが「インターンシップ」だ。

 

年々増加するインターンシップ

 

 

これから、日本の人事はどうあるべきなのだろう。企業が抱えているこの混沌とした問いに答えを出すべく、IN MEDIAでは、人材採用のプロに取材を敢行した。

日常的に多数の学生のグローバルキャリア相談をこなしながら、大企業の採用ブランディングから、説明会・インターンシップ設計までを行う、日本全国で活躍するプロリクルーター、上田浩史 氏である。

 

 

まずは160秒ムービーで要点をつかむ▼

 

 

 

★本日のプロ★

今回のプロフェッショナルは、株式会社LeaGLOの代表取締役 兼 就活強化予備校(就職塾)GBAの代表を務める上田浩史氏。「株式会社リンクアンドモチベーション」に2006年新卒入社し、述べ100社以上の企業採用コンサルティングに従事。退社した後、2010年に起業し、関西トップクラスの内定実績を誇る就活コーチングのパイオニアとして活躍。株式会社LeaGLO 代表取締役、LANGRICH HOLDINGS PTE.LTD 執行役員、株式会社ハッシャダイ 顧問。

 

大阪で最も情熱的にグローバル就活支援を行う一人であり、就活塾では「人間味あるキャリアコーチング」で学生からも支持を受け、頼れる兄貴的な存在として慕われている。今回はそんな上田氏を迎え、彼の目から見た採用領域の“今”を伺ってみた。

 

※前回記事はこちら

 

 

今回のテーマ「採用のプロが教える、母集団形成の技術」

―― まず1つ目のテーマは、「採用プロセスにおいての各セクションでの課題とコツ」をお伺いできればと思っています。

 

上田 はい

 

―― たとえば母集団形成から説明会へ、説明会から選考へなど、次のステップに進んでもらうためにはそれぞれで課題が存在すると思うのですが、セクションごとの課題とともにアドバイスなどコツをいただければ、いま見てくださっている人事担当者に上手く採用を行っていくヒントを与えてあげられるかと。 

 

上田 いいですよ。一つひとつ話していきましょうか。

 

 

(全編視聴:8分39秒)

 

 

 

売り手市場で、学生の選択肢に入り込むには?

 

母集団形成の前にもう一つ、見えない母集団形成がある。

上田 まず母集団ですけども、いま“母集団は大きく2つに分かれてきている”と思います。1つは早期の母集団という形。つまりはインターンシップなどです。いまは3月が解禁なんですね、就職活動の。この3月の前までに、半年前の夏で出会っていく。そして秋で出会っていく。冬で出会っていくという「早期の母集団形成」というところ。

 

―― なるほど。前年から始まるインターンシップが、1つの母集団形成になっているんですね。

 

上田 それと、その3月解禁でいざ説明会とか、エントリースタートというそこでの母集団という形に大きく2つに分かれています。その中でそれを「大きく1つの母集団」という考えたときには、大前提としてインターンシップをしない会社はもう取り残されるということを是非皆さんに伝えたいなと思っています。

 

 

採用シーズンが始まる3月。インターンをしない会社は、別れの月!?

 

上田 インターンシップをしない会社は、もう学生と出会う可能性は低いです。

 

―― どうしてですか!?

 

上田 これはリアルに今のお客さまからも声があがってきているんですけど、今までは3月解禁なので、そこから学生たちはいろんな企業を見ようとしてたんです。でも最近は、夏インターンとか、秋インターンとかで一定の企業を見てしまっており、もう年内に業界も会社も、ある程度絞ってきているんですよ。

 

―― なるほど。

 

上田 つまり、これからもっとそういうインターンなどを体験した学生が増えてきたら、インターンシップをやっていない企業さんっていうのは、もう出会わない。知らない。見ようとしないんですよ。

 

―― もう学生はある程度、選択肢というか心が決まってしまっていると。

 

 

3月までに、学生のベスト10社に入れているか?

上田 最近の調査では、学生がしっかりと会社を見ているのは10社から15社と言われてるんです。

  

―― 調査結果があるんですか?

 

上田 あるんです。よし頑張ろうと早期から動く優秀な学生たちは、3月までにはもう色メガネをかけて大体10社から15社決めてしまっていると。

 

―― そうなんですね。

 

上田 大学もそうです。大学の教授や就活のセンター長ともお話をしたら、そもそも学生たちは早期に動いているので、学校の学内セミナーも参加者は去年の半分とか。企業側は増えているんですよ。でも、学生側が半分になっているので、センター長などは本当に困っていらっしゃいましたね。

 

―― 半分ですか!?それは、困りますね。

 

上田 自分から動いて就活を始める学生が増えてきているというのが学校の先生から見ても感じているので。

 

―― それこそ早期の母集団形成がカギになってきそうですね。

 

 

インターンという人材採用のスタートライン

 

優秀な学生ほど、動き出しは早い。ふつうの学生でも、早い。

上田 インターンシップというものは、私が今34歳なんですけど、就活していた約10年前ではおそらく1割もいなかったんですね。インターンをやっている会社も、インターンに行っている学生も。それこそピラミッドの上部、超意識高い系というか行動強者と言われる積極的な学生たちだけがいくようなものだった。

 

―― たしかに。今ほど多くはなかったですね。

 

上田 それが今、大学によっては半数以上の学生を強制的に行かせているとかってなっている。

 

―― 半数ですか。

 

上田 要は3月の前には、学生はある程度決め始めてきている、と。本音でいうと、最近では夏で内定が決まっている、と。よーいドン!で3月スタートしたとしても内定が何社か持ってますみたいなのが多分この1年後とか2年後とか、より当たり前になってくる。そこがスタートラインではなかったりする。

 

 

一年前から口説き始める時代。

 ―― インターンしたことない会社困りますね。

 

上田 大変ですよね。だってもう人事の方が少ないとか、夏だと採用自体その前年度の採用がまだ続いてますよね、6月とか。その続きをやりながら、次の年のインターンの設計から説明会とかをしないといけないので、多分もう自社だけだったら厳しい。なので、私とか外部のプロにご相談いただくケース多いんですね。もう今年は自分たちで行うので来季のインターン作っといてほしいとか。

 

―― 今年をやりながら次年度も並行してやらないといけないわけですか!?

 

上田 そうですね。今年の学生を口説かないといけない中で、別の説明会やらないといけない。大変ですよ。

 

―― 想像を絶しますね。

 

上田 でも実際そういうふうにもう重なってきている。通年採用とかっていう言葉も最近できてきていますけど、インターンシップに参加をするっていうのがもうとにかくマストになってくるんじゃないかなと思うんです。

 

―― もうインターンをしないと生き残りが難しい時代になっていくと。

 

上田 これからの採用はもっともっと、ほんとに青田買いっていう昔のバブルみたいなものになってくるんじゃないかなというのは思います。逆にこれだけ売り手市場になると早期で決まる子とゆっくりやってのんびりやって、それから秋採用とかそういうところも増えている。結構混沌とした企業側は採用活動にはなってくるでしょうね。

 

 インターンシップをどう行っていくか

 

インターンは、三年計画で。

上田 インターンをまずやっていく。具体的にその中身をどうしていくのかっていうところもあるんです。それこそインターンが増えてきたらインターンの中でも差別化を図らないといけないんですよね。説明会は1日2時間とかなんで、たくさんの会社回れるんですけどインターンって大体短くても半日とか、長いとこで1週間とかなんで、学生がインターンに行ける会社って限られる。ですから、インターンの中でも人気インターンとか出てくるわけですよ。

 

―― 時間的制約がありますからね、集中するわけですか。

 

上田 だから企業さんはインターンやるのはまず大前提で。その中でも他社よりも魅力的なインターンを作っていくかっていうところが、またそこも大事になってくる。

 

―― ただインターンをやればいいのではなくて。

 

上田 そして認知を拡大していくっていうところでは、できるだけ早くやっていく必要があるので。採用ブランディングでも、よく3年はかかるといわれるので。だからインターン1年目は、やっていても知られない。ただ本当にインターンをやれば、2年目には口コミで広がり、3年目にはちゃんと形を作れると。

 

―― なるほど。三年計画で、根づかせると。

 

上田 本当にインターンをやっていれば、1年目参加した人たちが後輩を連れてき、その後輩がまた後輩を連れてくるという形で広まっていく。そのためにも、インターンの設計っていうのも凝っていただく必要があるんじゃないかなと思います。

 

 

次号へつづく。


全シリーズ(毎週/金曜日に公開)

⓪ 2018年5月18日(金)公開

関西屈指のプロリクルーターが“人材定着と優秀人材獲得のコツ“を語る

①5月25日(金) 公開

「インターンシップで優秀人材を採用する技術 1/2」

②2018年6月1日(金) 公開

「インターンシップで優秀人材を採用する技術 2/2」

③2018年6月8日(金)公開

「採用成功企業のインターンシップ終了後の採用戦略」

④2018年6月15日(金)公開

「人事担当がやるべきは、応募者を増やし、内定辞退を減すこと」

⑤ 2018年6月22日(金)公開

「人事の真の目的は、早期離職を防いで「人材定着」させること」

⑥ 2018年6月29日(金)公開

「グローバル採用からダイバーシティ採用へ」

 

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