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【 IN MEDIA 】 動画「AI時代に活躍し続ける”優秀”人材の定義とは?」file001 前編

INTAKU 編集部

INTAKU 編集部

(全視聴しても約8分)

聞き手:株式会社ラビットクリエイティブ CEO 長谷和俊 氏

 

以下は、上記動画のライティング記事です。

 

目次

本日のPro Recruiter

大亀 雄平 氏

大阪市立大学在学中に、株式会社ビーウェルを創業。大学生などの若者たちが「社会で活躍する力を得る環境」を提供するフリースペースカフェを運営する他、世界が注目する国内外のスタートアップを含む、5社の取締役を務めている。現在まで関西圏の40大学の大学生(約20,000人)と関わりながら、大企業からスタートアップに至るまで、多くの企業のマネジメント層に影響を及ぼし、彼らの人事戦略・経営戦略の構築と、その急成長を支えてきた大亀氏。その広すぎる守備範囲と人脈の多さから、メディアへの露出を極力控えてきた同氏がついに、その目で見てきた経営現場のリアルを口にした。

 

収録は大亀氏が経営する学生のフリーカフェスペース ALPSCHOOL にて行われました。

 

これまでの経緯

学生起業家としてキャリアをスタート

学生時代にある1人の経営者のカバン持ちを経験して、学生のときに自分で起業したのが元々経営者としての第一歩。学生のとき、就職活動をしようとしたけど、行きたい会社もなく、自分で、自分の好きな道を、好きな仲間と選んでやりたいっていう想いが強くて、自分で起業する道を選んだ。

自分の1番の強みは何かなって思ったときに、当時大学生だったので、「大学生の気持ちはわかる」というところから、大学生のマーケットにフォーカスした事業を始めようと思い、家庭教師の人材派遣事業を始めたのがはじまりだ。

「大学生と向き合う事業をしたい」

学生のプロモーション、マーケティングという事業を進めていきながら感じたのが、「学生を教育したい」「もっと大学では教えてくれないことがいっぱいあるんじゃないか」「大学生と向き合う事業をしたい」と思いう思い。そこから、学生起業塾をしたり、学生就活支援をするフリースペースの経営にシフトしていき、今ちょうど12年経った。学生と向き合う仕事で、ナンバーワンの会社にしたくて、年間150本近くのイベントをしながら西日本のあらゆる大学生をこのスポットに集客し、学生が聞きたい色々な情報や学びを提供する場の提供を事業としてしている。

 

 

理想の学生教育について

「学生の教育」とは具体的にどういうことか?

高校生までは定量評価

私たちは高校生まで、さまざまな定量評価があって、例えば英語、国語、算数を自分で勉強して。自分の強みや弱みを知り、自分の位置を把握しながら学生生活送っている。それは部活動も一緒。自分で努力して、自分はどの大会に行けるのか、ということを把握しながら、全国大会に行ける子たちはその基準で部活動をしている。

大学生になると就職活動まで努力の方向性がわからない

ただ、大学生になった瞬間に、自分はどのポジションにいるのかが、4年間全く見えない。単位を取るとか、アルバイトをするとかっていうのもあるかもしれないけど、自分がどういうところを努力したらいいか、自分は何が強みか弱みかっていうのがわからない。そんな中、初めて就職活動で自己分析をしてESを書いたり、面談をやったときに初めて自分の3年間を振り返るが、そのときに自分って何もなかったな、何も定量的な意識なく努力してきたんだなっていうのがわかる。

社会に通じる努力ができるフィールドを用意している

そういう意味で、うちのスクールでは、1回生から3回生を中心にいろんなイベントを通じて、自分は何が強みで、何が弱みか、ということを色々な人事さんたちとディスカッションしながらフィードバックを貰い、定量評価を貰いながら、自分を理解していくっていうのがうちでやっていること。営業を強めたいっていうのであれば営業を強めるインターンシップも用意しているし、マーケティングを覚えたいならマーケティングができるインターンシップ先を紹介してあげたり。大学生の3年間が、社会に通じる努力ができるフィールドを用意してあげてるっていうのが、教育と考えている。

 

「どんな人材」を見据えて学生教育を行なっているのか?

戦後の教育は「生産効率を上げてGDPを上げるため」

教育にはゴールが必要だ。そのゴールは時代によって違う。戦後、高度経済成長のときの教育のゴールは、誰よりも生産効率を上げ、スピーディに生産できて、GDPを上げる教育を作ってきた。

これからの教育は「多種多様な働き方に順応するため」

これからの時代、10年後の未来が見えている人は少ないだろう。これだけ時代の移り変わりが早い中で、テクノロジーの進化で働き方もどんどん変わっていく。今、「これを勉強したら10年後も使えるよ」とか、「今こういう能力を身に着けたらあなたはずっと働けてますよ」、という時代ではもうない。

そんな時代の中で、教育のコンセプトとして大事にしていることは、「多種多様な働き方ができる人材」である。今までの教育は「この資格を取ればよい」とか、「この業界で働けば安定して終身雇用だ」と言われていた。そんな時代とは今は違って、自分はどういう業界にどういうふうな働き方を持ってやっていくかをイメージしながら、まず営業を身に着けようとか、プログラミングは当たり前の基礎レベルとして身につけようとか、語学はできて当たり前とか、さまざまな自分のキャリアをイメージする必要がある。

キャリアを積んでいくことは大事だから、うちのアルプスクールに来ている学生に伝えていることは、「1つのことだけを見るな。」ということ。色んな業界を知って、色んなチャンレンジをして、色んなキャリアを積んだあと、自分のやりたいキャリアが5年後10年後に見えてくるときあると思う。特に若いときは、様々なことにチャレンジすることが、教育としては大事だと思っている。

 

優秀な人材の定義について

 

優秀な人材とは「成長できる人材」

これまでお会いしてきた学生の数は、述べ2万人。優秀な人材の定義って未だに学歴とか、部活動でキャプテンをしていたとか。未だに外的要素に優秀な人材の定義を置いている。優秀な人材は、当たり前だが、顔がかっこいいとか、いい学歴があるから優秀、というものではない。「成長できる人材」が優秀な人材だ。

 

成長できる人材は「変われる人材」

じゃあ成長できる人材ってどんな人材か。今いい大学に通っているから優秀だって言われていても、5年後10年後に何も成長してない子もいるだろう。逆に、いま全くベースがなくても5年後10年後すごく成長してる子もいる。そういう変われる人材が優秀な人材だと思っている。

 

 

よくある「素直さ」だけでは曖昧。もっと分解して考える。

そういう意味では、素直さが大事好奇心が大事、ってよく言われる。しかし、それも曖昧な定義。「素直さ」をもう少し分解して考えてみるべき。

誰かに何かをチャレンジしてごらんって言われたとき、そもそも、すぐチャレンジできるだけの信用できる人や環境があるか。信用できるプラットフォームや人が少ないと思っている。今の若い子はネット文化の中にいるが、ネットから得た情報に対しては半信半疑で見ていると思う。

確かにいっぱい情報があり、情報はいくらでも入手できる。だけど、昔の人たちが大好きな先輩から情報を仕入れたり、親と喋ったり、おじいちゃんおばあちゃんに聞いてたり、自分で足を動かしてしんどい思いをして汗水たらして聞いてた情報とはやっぱり重みが違う。

「素直さ」とは、ネットだけでなく、足で情報を仕入れる「行動力」のこと。

本当に優秀な人材とは、ネットを上手に活用しながらそこにキッカケを貰い、自分で足を運んで、色んな情報を吸収する行動力を持っている学生。それがいい意味で素直な人材だし、成長できる人材だ。

頭でっかちになりすぎるっていうのも、学生の特徴。よく学生と喋ってると感じるのは「それ知ってます」とか、「それ大体わかります」って言う。聞いたことは知ってないのと一緒。見た情報っていうのは、それはあくまで見ただけであって、頭で知っていることになんの価値もない。そういった意味でいうと、足を運べる学生こそが優秀な人材だと思っている。

 

これから必要とされる優秀な人材とは「イレギュラーを作れる人材」

 

 

これだけテクノロジーが進化し、AI・ロボット・IoTと頻繁に言われている。みんなわかってると思うが、考えるということや、マーケティングは、今までやってきたことをベース化にして、テクノロジーが担保するだろう

今まで無かった事例の組み合わせや、新しいものと新しいものをくっつける、ということをしていくためには、実際に経験し、自分の目で見た世界をたくさん持ってる人じゃないとできない。

レギュラーが当たり前の時代になる。これからはイレギュラーを作る時代。この業界とこの業界を組み合わせるとか、これとこれを組み合わせるっていうのが、テクノロジー・データにはなかったものを作る。そんな人材が必要になってくると思う。そう考えると、優秀な人材とは、色んなところにアンテナを張っていて、色んなことに自分から飛び込んでいて、色んなことを経験値として持っている若者だ。

 

 

優秀な人材はどこへいった?

大学の普通のコミュニティで、優秀な人材は生まれにくい。

 

優秀な人材は、集まるとこには集まっている。シリコンバレー行くことがあるが、普通のカフェで当たり前のようにみんながアイデアを話し合っていて、みんなが夢を語って、自分たちでものを作り上げようとしている。今あるものを作り上げるんじゃなくて、ないものを探そうっていう視点で動いている。あの町を見たとき、日本という国は、多くの人が言ってることにみんなが動くという常識文化の中で、これが当たり前、というところに身を置くことが居心地がよかったり、否定されなかったり、生きやすい国。だから大学の普通のコミュニティではそういう人たちはあまり生まれにくい。

 

 

じゃあ優秀な人材を採用したい人事担当者はどうすりゃいい?

長期インターンシップをすべき。

例えば面接で「僕これだけやってました」って言われてもわかんない。やっぱりインターンシップで、学生をどんどん会社に入れるべき。短期インターンシップは、早めに早期接触して、学生情報を集めるためにやっていることだと思うが、僕は長期インターンがいいと思っている。

学生はアルバイト費用がもらえて生活できればOK

学生もみんなアルバイトとか居酒屋とかでいっぱい働いている。1年生の時って案外フラットで、就職しないのであれば、学べるインターンシップだったらどこでも行きたい。この居酒屋じゃないといけない、なんてことはない。こんなオシャレなところ、ここに入社したいってこともない。学生時代はアルバイト費用が貰って生活ができれば全然オッケーなので、インターンでいろんな学生を入れて色々チャレンジさせてあげたり、バイト代あげて、色んな働き方を教えてあげて、そこで行動力あるかとか社会人としての適正を見てあげて、いいのであれば全力で採用するように話しをしたらいい。1年生も4年生も、対して能力に差はないから。

普通のバイトするくらいなら、インターンシップへ

学生からしても、普通のバイトよりもいい給料が貰えたり、条件面提示してもらえるんであれば絶対行くと思う。そういった意味で、インターンという制度を上手に使うことはいいことだと思う。

 

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次回の公開は、5/1(火)を予定しております。

「新卒採用でターゲット層が集まらない時、どうすべきか?他」file001 後編

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